drupa2016を振り返る
デュッセルドルフで行われる世界で最も大きい印刷機の展示会「drupa」に行ってきました。
今回は11日間の会期中、188ヵ国からおよそ26万人が来場したそうです。
日本の展示会とdrupaの一番の違いは展示規模。drupaでは圧倒的に広い会場にこれでもかと企業ブースが展開され、大きな機械が展示されているのです。
大きな印刷工場を見学に行ったことはありますが、drupaではその設置された機械がこれから数年先に設置され稼働していくであろう目新しいものばかり。
そんな機械で生産された印刷物、加工物は大概持って帰れます。こんなに捗るサンプル集めもそうそう無いでしょう。
4年に一度の世界最大規模の展示会、凄いですね。
立派なレポートは印刷業界サイトなどを見ていただくとして、個人的に感心したことを思い出して軽くまとめます。
3Dプリンタです。
私が知っているものはもっと小さいものでした。椅子、テーブルなど大きなものを出力できる3Dプリンタがいくつかのブースで展示されており、人目を引いてました。
ランダの印刷機は未来感がダントツ。
見た目だけじゃなくて、Nanographic Printing Processという水性インクを使った新しいデジタル印刷技術がこれまでの印刷の概念を取っ払っちゃいます。
ニュース:drupa2016レポート|ランダ、B1ナノグラフィック印刷機3モデル|PJ web news【印刷ジャーナル】
一方、超アナログな機械も展示されてました。
「ライノタイプ」と呼ばれる自動鋳植機です。実際動くところを見たのは初めて。
1台12頁か8頁で印刷されたロール紙を版面外のバーコードを読み取ることで断裁、折を可変対応して本を作ってしまう製本システムを展示。デモもやってました。
単行本や文庫を作るのに折加工までやってしまう輪転機を使うことはありますが、ロール紙から製本加工へ入る機械は初めて見ました。
ニュース:drupa2016レポート|ホリゾン、全体ワークフローの最適環境提案|PJ web news【印刷ジャーナル】
ニュース:drupa2016レポート|ミューラー、タッチレスWF「Alegro Digital」|PJ web news【印刷ジャーナル】
最後は「HP」のブース。
デジタル印刷機の中身、コピー機っぽい雰囲気でオフセット印刷機とは別物です。
今回のdrupaではオフセット印刷機メーカーの「小森」「ハイデルベルグ」もデジタル印刷機を展示していましたが、印刷機メーカーと加工メーカーの連携を多く展示していたのが「HP」だったと思います。最大規模の展示でしたしね。
drupa前に色々と資料は読んで最近のトレンドを詰め込んだつもりだったんですが、やはり自分の目で見て、肌で感じるというのは良いものですね。今回は刺激的な旅を送ることが出来ました。
もし、次回のdrupaに行くことが出来るなら日本語ブースツアーやジャパンデーも利用したいと思います。
日本語ツアーのご案内 | ミューラー・マルティニ ジャパン株式会社
締めは会場のデュッセルドルフ見本市で食べた昼食の写真で。
食べやすかったのはハンバーガー。美味しかったのはホットドッグ。バゲットが硬すぎで顎疲れちゃいました。