まこブログ

我が家の猫、読書、料理の話題を中心に投稿します。

2017年読んだ本ベスト

2017年は53冊読みました。

イノセント・デイズ (新潮文庫)その中で特に印象に残ったのはイノセント・デイズです。他の方々のレビューを見ても、読後感について語られている方が多かった印象です。主人公の人生というか、「生」に多くの方が執着したから、と言えるのでは。それはこの作品のもつ力だったのでしょう。

『図書館の魔女』は久しぶりにのめり込めそうなファンタジーで今後の楽しみです。

騎士団長殺し』『私を離さないで』も読書体験ならではの贅沢な時間の過ごし方を提供してくれた作品でした。

2018年も読書を楽しみたいと思います。

11月読んだ本まとめ

11月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1362
ナイス数:97

僕はロボットごしの君に恋をする僕はロボットごしの君に恋をする感想
全てが雛形通りの印象で白々しく感じてしまった。最後まで物語に入り込めなかった。何故だろう。
読了日:11月02日 著者:山田悠介
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)感想
一見回りくどい言い回し、淡々とした描写で読み進めるのが困難だったが、途中からはこの物語に合っていると思い改めてからは世界観や人物像もリアリティを感じた。結論めいたものはあるが、それをどう感じるかはその時々で揺れ動きそうで感想としてまとめるのは難しい。これは中々に面白い読書体験だった。
読了日:11月15日 著者:カズオ・イシグロ
ダブル・フォールト (集英社文庫)ダブル・フォールト (集英社文庫)感想
駆け出し弁護士の主人公視点で裁判や法曹界が書かれるので法廷闘争以外でも新鮮な気持ちで読めた。クライマックスの黒幕登場は少し強引だけど、展開を考えると仕方ないかな。思いのほか楽しめた一冊。
読了日:11月22日 著者:真保 裕一
たった一言で人を動かす 最高の話し方たった一言で人を動かす 最高の話し方感想
読んでよかった。似た本はあるが簡潔にまとめられている。手元において時折読み直そうと思う。
読了日:11月24日 著者:矢野 香

読書メーター

10月読んだ本まとめ

10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1268
ナイス数:161

氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)感想
頁数の割に読み進めるのに時間がかかる印象の作家ですが、間合いというか表現が独特で楽しいひとときを過ごせます。近々映画が公開されますが、そもそも映像化しなくてもキャラが十分魅力的ですね。
読了日:10月27日 著者:米澤 穂信
アンフェアな国アンフェアな国感想
シリーズものだと思いますが、本タイトルが初めてです。淡々とした印象を受けますが読みやすくて良いです。けど「!」が多用されるのは少し違和感というか残念な気がしました。そこを描写してこそ小説なんじゃないかなーと。
読了日:10月27日 著者:秦 建日子
ルビンの壺が割れたルビンの壺が割れた感想
帯のキャッチの煽り方から期待すると肩透かし食らう奴だと思って読んだので良かったです。文学として描写を楽しむ要素がなく、パッチンガム的な奴なのでネタバレ厳禁にするしかないですよね。
読了日:10月14日 著者:宿野 かほる
ケモノの城 (双葉文庫)ケモノの城 (双葉文庫)感想
描写、展開が残酷すぎる一冊。ただ、こういった事が日常に潜んでいるかもと思わせる。よくここまで書いたなと関心するが、落としどころのもどかしさはもう少し救いが欲しかったような。
読了日:10月05日 著者:誉田 哲也

読書メーター

9月読んだ本まとめ

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1533
ナイス数:137

光秀の定理 (角川文庫)光秀の定理 (角川文庫)感想
光秀を描く距離感がいい塩梅。愚息が最後に語る、時代の変化に対応出来ないと生き残れないが、機敏すぎるのも節操がない…は風刺が効いてますね。ビジネス書とか成功者って大体「変化に対応」を謳いますから。
読了日:09月28日 著者:垣根 涼介
騙し絵の牙騙し絵の牙感想
「罪の声」「ともにがんばりましょう」で好きになった作家。これに大泉洋が絡むというワクワクが止まらない設定ですぐ購入して読み終えた。終盤とそこまでのテンポ感のギャップがしっくりこなくて消化不良だけど、大泉洋のキャラクターを感じさせる描写、出版業界の動向もリアリティがあって楽しめました。
読了日:09月19日 著者:塩田 武士
日航123便墜落の新事実  目撃証言から真相に迫る日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る感想
私が小学校低学年の時、起きた事件だ。夏休みに遊びに行ったばあちゃんの家で、生存不明者のテロップがひたすら流れるのを見た時、とても怖いと感じた。この本を読んで当時とはまた別の意味で不気味なものを感じた。
読了日:09月16日 著者:青山透子
誉れ高き勇敢なブルーよ (講談社文庫)誉れ高き勇敢なブルーよ (講談社文庫)感想
サッカーファンタジー、ミステリーかな。サッカーをあまりしらない自分でも戦術やテクニックなどのサッカーネタを楽しくサラッと読むことが出来ました。
読了日:09月16日 著者:本城 雅人

読書メーター

8月読んだ本まとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1629
ナイス数:128

敵の名は、宮本武蔵敵の名は、宮本武蔵感想
この作家の短編のつなげ方には「宇喜多の捨て嫁」で驚かされたが本作でもらしさが出てますね。ただ、少しアクが強くて飽き易さに繋がるのかも。
読了日:08月01日 著者:木下 昌輝
あとは野となれ大和撫子あとは野となれ大和撫子感想
全編を通して芝居じみた描写にしっくりこず…。最後まで読み流す感じでした。バタフライ効果については考えされられたけど、それも何か尻すぼみでした。
読了日:08月14日 著者:宮内 悠介
月の満ち欠け月の満ち欠け感想
描写は嫌いじゃない。好感が持てる。だけど、人、時間、場面の移り変わりが激しすぎて気が散ってしまった。もうちょっとで自分の中ではいい塩梅になりそうな物語だった気がするので、ちょっと残念な読後感。
読了日:08月19日 著者:佐藤 正午
絶叫 (光文社文庫)絶叫 (光文社文庫)感想
どこまでも落ちてゆく主人公、主人公の死の真相をおう刑事の自身への追い込み方、どちらも息苦しく閉塞感が強い。二人と近い年の自分としては、他人事として読むのが難しかった。ミステリーとしては良いが、爽快感はゼロ。
読了日:08月31日 著者:葉真中 顕

読書メーター

7月読んだ本まとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2171
ナイス数:186

余命10年 (文芸社文庫 NEO こ 5-1)余命10年 (文芸社文庫 NEO こ 5-1)感想
入院中の主人公の感情の描き方に引き込まれました。入院をしたことのない自分には分からなかった感覚で、新鮮かつ、明日は我が身かとも…。主人公の決断、意志の強さに感動しました。そして神童もよく頑張ったよね。
読了日:07月28日 著者:小坂 流加
BUTTERBUTTER感想
登場人物、舞台転換が多く、落としどころが読めずに楽しめました。人生、七転び八起き。そう思って頑張りましょうかね。
読了日:07月24日 著者:柚木 麻子
定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)感想
薦められたので読んでみたが、自分の事にもかかわらず「定年後」を漠然と捉えていた、いや、何も捉えられてなかったとショックを受けた。答えは見つけられてないが、向き合っていかなくてはならない。
読了日:07月18日 著者:楠木新 著
少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)感想
なんとも掴みどころがない、ふわっとした具合。少年時代の思い出が、こんな感じと言えばそうか。
読了日:07月12日 著者:岩井 俊二
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)感想
文章的にはパッとしませんでした。さらっと読み流せた感じ。映像化でどうなるか…。
読了日:07月10日 著者:大根 仁
図書館の魔女 烏の伝言 (下) (講談社文庫)図書館の魔女 烏の伝言 (下) (講談社文庫)感想
ファンタジーものってあまり得意じゃないけど、「図書館の魔女」は評判が良さそうだったので2冊で済む「烏の伝言」から手に取りました。世界観、特に独特の言い回しに戸惑った分、一旦慣れてくるとクセになりそう。少しの後悔は、先に出た4冊を先に読んでたら、もっと楽しかったかも。
読了日:07月08日 著者:高田 大介
君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
読了日:07月04日 著者:加納 新太

読書メーター

6月読んだ本まとめ

6月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1568
ナイス数:121

リバース (講談社文庫)リバース (講談社文庫)感想
ドラマを見てから読みました。嫌いじゃない作家ですが、今回はしっくり来ませんでした。ドラマはお約束的な感じがありますが、優しい終わらせ方で、それはそれで良かった。
読了日:06月30日 著者:湊 かなえ
図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)
読了日:06月23日 著者:高田 大介
やめるときも、すこやかなるときもやめるときも、すこやかなるときも感想
最後まで煮え切らないと感じながらも主人公二人の心理描写には共感できました。一定の温度間、距離感で語られる物語でこういった切り口もたまには良いなと。
読了日:06月12日 著者:窪 美澄
ともにがんばりましょう (講談社文庫)ともにがんばりましょう (講談社文庫)感想
「罪の声」で興味を持った作家です。本作も読みごたえがありました。「罪の~」はシリアス一直線、こちらは笑いがあり気楽でした。この作家は最後を綺麗にまとめすぎるきらいがあるのかも…だけど、経過の描写、掘り下げ方に好感が持てるので、嫌な感じはありません。仕事でたくさんメールするけど、自分も「ともにがんばりましょう」入れてみたいな。キャラ違いだけど。
読了日:06月06日 著者:塩田 武士

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